研究会設置の目的

近年,地震や豪雨など自然災害による被害が続いており,災害に対する支援としては,発生当初の支援はもちろん,長期的な支援も重要となります.現在,災害支援においては,行方不明者捜索など,警察や消防,ボランティアなど,人海戦術による活動がメインですが,それに加えて,IoTやICT技術なども駆使した工学的なアプローチを取ることで,これまでの捜索のような直接の支援だけではなく,効率的に災害支援活動を補助・支援できる可能性があります.

このような災害支援に関する研究は,情報,電子通信,土木・建築,海洋沿岸など,それぞれの専門分野だけではなく,学際的な技術に対する研究開発が重要となってきます.加えて,このような研究は,実際に使える実践的なものでなければいけません.

現在,全国各地の高専においても,多くの先生方が,各自の専門分野で,各地域の災害支援に関する研究を進めています.本研究会は,このような災害支援に携わっている高専教員と学生が互いに情報交換を行い,共同研究を進めることで,分野横断型かつ実践的な災害支援研究を加速することを目的としています.

代表: 豊橋技科大 金澤